スペイン サンパウ病院の観光・見所について

サンパウ病院

サンパウ病院

バルセロナにあるサンパウ病院は建築家リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーによって設計され、1997年にカタルーニャ音楽堂と共にユネスコの世界遺産に登録されています。正式名称はサンタ・クレウ・イ・サンパウ病院。敷地面積145,000平方メートルととても広く、敷地内には48もの建物が並びます。
場所はバルセロナ屈指の観光名所であるサグラダ・ファミリアから徒歩10分程、サグラダ・ファミリアを起点とした散歩道アベニーダ・ガウディを直線に歩くとすぐに着く距離なので、散歩がてら一緒に観光するのがお勧めです。サン・パウ病院正面から入口を方面を向くと、その先にサグラダ・ファミリアを望むことができ、写真スポットとしてもお勧めです。
この歴史ある建物は、「ムデハル様式」と呼ばれるイスラムとキリスト教建築様式が融合した、スペイン独自の建築様式で、建物の壁にタイルやレンガなどで幾何学模様の装飾が施されるのが特徴です。その特徴通り、建物はカラフルなタイルやモザイク画などで飾られ、とても豪華で目を奪われます。敷地内は緑も多く、建物1つ1つが特徴的でまるでテーマパークのよう。病院だったとは思えない雰囲気ですが、2009年まで病院として機能していたというので驚きです。病院としての歴史を終えた2009年から2014年まで大規模な修復工事が行われていましたが、無事に終わり、現在は一般公開されその内部を見学することができます。

サンパウ病院1 サンパウ病院2

見どころ

ゆっくり回って1時間程度なので、当時の情景を思い浮かべながら美しい「ムデハル様式」の世界遺産を楽しむことができる人気のスポット。
敷地内に入ってまず驚くのはその面積の広さです。それぞれの建物が庭で囲まれ、ゆったりとした作りになっています。緑や花があふれ、まるで1つの大きな公園のようです。建物はピンクとイエローをメインカラーとしていて、カラフルなタイル、スタンドグラスなどで飾られ見る者を明るい気分にさせてくれます。設計者のドメイクは「人(患者)を癒せるように」とデザインしたそうで、そのモットー通り心を癒してくれるような雰囲気です。
建物内もとても美しく、天井や壁など至る所にタイルやスタンドグラスが飾られ、その中にはイスラム風のデザインの物も数多くあります。ドメイクは「花の建築家」という呼び名もあり、その名の通り花をイメージした装飾も随所に見られます。入口のアーチや階段、飾られたシャンデリアなどもとても豪華で、お城の中にいるかのような雰囲気です。スタンドグラスから差し込む光もとても美しく、外観同様に人々の心を癒すような空間となっています。
他にもオフィスとして利用されている館内の一部を見学できたり、カフェテラスを利用する事ができます。また広場でゆっくりと過ごすこともでき、美しい建築に囲まれ、敷地内の自然を楽しむこともできます。