オーストリア プラーター公園の観光・見所について

プラーター公園

プラーター公園

シュトルツの歌曲である”プラーターに再び花が咲き”やモーツアルトの楽曲であるカノン”プラーターへ行こう”などで有名なオーストリアのプラーター公園は1766年に皇帝ヨーゼフ2世の命によって市民に開放されました。
ウィーン市内の中心部の東に位置する2区にあって、広さは600万平方メートルにも及びます。2区の殆どを公園が占めているほどウィーン中心部では最大の公園となっています。ラテン語では草原を意味する言葉のPRATUMが由来であるという説が信じられています。
実際にこの辺りはクレムス東部からドブロジャまで草原や森の中を小川が流れる場所で、池があちらこちらに点在するような湿地帯でした。公園の中央部北西から南東へ4.5キロメートルにも渡って伸びる道であるハウプトアレーは車の乗り入れが禁止されており、ジョギングやサイクリングなどを楽しむ人々で賑わい、毎年行われるウィーンマラソンではコースの一部分として使われています。また、この公園の一角には遊園地もあることから市民の憩いの場として存在しています。

プラーター公園1

見どころ

オーストリアの市民の憩いの場となっているプラーター公園は1162年にフリードリヒ1世がデ・プラトという貴族に与えたという記録が残されています。
元々ドナウ川の小島の一つを指した地ですが、その後は所有者が代わりヨーゼフ2世によって開放されカフェや商店が許可されて現在の遊園地の原点とされています。
遊園地の中心部にはかの有名な「第三の男」に登場した大観覧車が目印としてあります。高さ60メートルの大観覧車では結婚式や食事が楽しめるようになっています。そのほかにメリーゴーランドやゴーカート、ローラーコースター、117メートルもある高さで揺れる回転ブランコ「スターフライヤー」といったアトラクションが250種類もあります。1913年に公開された「ドボガン」では世界最古の木の滑り台を麻袋に乗って100メートルを滑り降りるスリル満点のアトラクションです。営業は毎年3月から11月までで、時間は10時から13時までとなっています。遊園地自体の入場は無料となっていますがアトラクションは有料です。公園にはマラソンコースや乗馬の可能な森が整備され、ハウプトアレーの北側にあるミニ鉄道「リリパットバーン」が3.9キロメートルを20分かけて並行に走ります。この鉄道の沿線には芝生の広場やシュヴァイツァーハウスという有名レストランが次々と出現します。9月20日から10月まではウィーン版のオクトーバーフェストが開催される会場となることでも知られています。