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    パリ 下水道博物館 Des Egoutes de Paris


    2013-09-30

  • 中世まで、パリはセーヌ河から水を汲んで生活していました。使用した水は畑や路地に捨て、それがまたセーヌ河に戻り・・・、というサイクルであったため、当時のセーヌ河の水は大変汚く不衛生で、その分病気も蔓延してしていったとか。

     

    その後、1370年に完成したパリで最初の下水道から、今日に至るまで、どのように下水道設備が発達したのかという歴史を学ぶことができるのが、パリ7区にある「パリ下水道博物館Des Egoutes de Paris」です。

    地下を利用した博物館は、薄暗くて湿っていてまさに下水道。

    無料のガイドツアーがあり、ガイドさんはおもしろおかしくパリの下水道の説明をされていました。私が一緒にまわった回は30名程度でしたが、質問が飛び交って、みな興味深々!

     

    1370年にHugues AUBRIOTがモンマルトルに最初の下水処理の工事を始めました。その後ルイ14世時代がパリに大規模な下水道を建設、後にナポレオン1世が30kmに及ぶ下水道網を完成させます。しかし一番の立役者は、なんといってもパリの街全体を大改革したオスマン男爵。現在の下水道網まで飛躍的に発達させ、水を貯蓄し豊富に利用できるシステムを確立しました。

     

    奥に進むにつれて、実際に下水道が流れている部屋へと続きますが、とてもとてもとても臭く、息を止めて歩かねばなりません。。。みなハンカチで押さえていました。

     

    1914年から1977年の間に下水道は1000kmに、現在では2100Kmの下水道が地下を通っています。

    地下の下水道博物館の中も、一つ一つ通りの名前がついていたのには驚きました!

     

    最後にお土産コーナーがありましたが、パリ下水道博物館のお土産は、主にねずみのぬいぐるみと水差し。

    いくら下水道にねずみが多いからといって、それをぬいぐるみにしてウリにするとは。

    水差しは、「パリ6区の水」、「パリ14区の水」といったように、「パリの水」を強調したデザイン。

     

    パリ下水道博物館は、セーヌ河沿いアルマ橋(Pont de l'Alma)の左岸側にあります。

     

    下水道をはじめ、電線も地下に埋めてしまうという過去の街造りの業績が、現在の美しいパリの景観を築き、保っているのですね。

     

    Des Egoutes de Paris

    face au 93 quai d'Orasy 75007

    夏季 11h-17h (5/1-9/30) / 冬季 11h-16h (10/1-4/30)

    木・金休み

    4.3 euros (2013年9月現在)

     

    (秋)

     


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