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パリの町並みを一望できるポイントはたくさんあります。エッフェル塔を正面に見るシャイヨー宮から、モンマルトルの丘から、モンパルナスタワーの展望台から、ポンピドゥーセンターの屋上から、プランタンの屋上にある天空カフェから、凱旋門、ノートルダム寺院の上からなどなど。そのときにどこから見てもひときわ目立つ黄金のドームがあります。
この建物が、アンヴァリッドです。アンヴァリッドは、もともとルイ14世が祖国のために命を懸けたフランス軍の退役兵士、あるいは負傷した兵士の施設として作られました。建築を担当したのは、ヴェルサイユ宮殿の建築を担当したジュール・エドゥワン・マンサールです。
この黄金に光るドームの下には、ナポレオンのお墓が置かれています。見るものを圧倒させるほどの大きさのその棺の周りは円形の回廊になっていて、その周りを一周することができます。写真に写っている人と比べてもらうと、その大きさがわかりますね。

しかし、アンヴァリッドはそれだけではありません。
まず、アンヴァリッド内部で結婚式をあげることができます。

ルイ14世の時代の衣装で式を挙げる、コスプレ披露宴です。ルイ14世がはいたことで、一台ブームになった男性用赤いハイヒールも健在です。

そのほかには、軍事博物館があり、13世紀から続く武器・兵器のコレクション、展示を見ることができます。
まず、鑑賞者を圧倒するのは、ルネサンス後期にはやったマニエリスムの時代に作られた美しい甲冑です。写真は、フランスにルネッサンスを根付かせたフランソワ1世が作らせた甲冑です。もちろん、製作はオーダーメイド。大男(198センチ!)だったフランソワ1世の体に合わせて作られています。

ナポレオンの墓の脇には、ルイ14世時代の軍事将校で、フランスの国土を守るために数々の星型の防砦を作ったヴォーバンのお墓があります。彼の作った星型の要塞の多くは世界遺産に登録されていますが、彼の作ったのは、単に要塞だけではありません。要塞を作る前に、その土地にがどのように構成されており、どのように守れば効率的に防げるのかをかれは、実際に模型を作って研究しました。彼が作った、フランス要所の模型が今でもこのアンヴァリッドに残されています。
ひときわ目を引くのが、このモンサンミッシェルの模型。ルイ14世の時代、17世紀のモンサンミッシェルを忠実に再現しています。メールプラールのレストランは、まだありません。

見るもの盛りだくさんのアンヴァリッド。
たっぷり一日はかけたいですね。
(渦)
ナポレオンのお墓だけではない、アンヴァリッド
2014-09-04
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