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    イギリス列車の現実


    2015-06-02

  • 世界で最初に地下鉄が作られたイギリス。確かに過去はすごかったのかもしれません。今回は現在の実態をお知らせします。

     

    テムズリンクプロジェクト

    昨年よりロンドンブリッジ駅自体を大々的に整備中で、そのすぐ横にはあのヨーロッパ一高いシャードの塔もあり、またそのすぐ横には食べ物で有名なバラーマーケットもありロンドンには欠かせない駅の一つです。その整備により今まで止まっていた列車が3年ほど全くロンドンブリッジ駅に止まらなくなりました。日本同様通勤、通学の便利性を考えてその沿線で家を購入した人もたくさんいるはず。1000歩譲っても数週間?数か月ならまだしも、3年はあり得ないですよね。また新しい時刻表も作成され、列車のやり繰りが全くできず列車キャンセルの嵐となり、結果ロンドン市長より列車会社は市庁舎へ呼び出しを食らいました。たとえば1時間に6本あったはずの列車が4本へと減らされてます。

     

    キャンセル

    もちろん何らかの理由で列車がキャンセルされてしまうとこはあるかと思います。日本なら地震、洪水、事故などが主だと思います。イギリスはそういう天災は基本全くないです。が、理由ははっきり申し上げますが、ふざけてます。直訳なので少々変に聞こえるかもしれませんが、線路上に落ち葉がたまって滑る、係り員が足りない(いない)、以前に走った列車が壊れた、信号故障の為など。キャンセルされても怒りを出さないイギリス人はすごいな?と、感心してしまいます。

     

    遅延

    1,2分の遅れは遅延とは思われません。返金対象は30以上でないと適応とされません。日本のように遅延証明書と言うものは聞いたことがありません。先月新聞の記事でブライトン(ロンドンより南へ1時間ほどの海辺の町)からロンドンへの通勤電車ですが、記録上過去1年間1回も時間通りに到着したことが無かったようです。それに対して列車会社は謝罪するわけでもなく、市民も笑い話としてます。

     

    マインド ザ ギャップ

    ロンドン地下鉄での有名なフレーズですが、実際本当にすごく段差、プラットフォームと列車の間に差がある駅があります。ひどいところだと30cm以上あるので「マインド ザ ギャップ」では済まなく、安全面に問題があるかと思います。もちろんですが、それを改良しようとするわけでもなく、それが当然とさせるイギリスは変わっています。日本のお客様目線からではありえないです。

     

    クーラーなし

    もちろん扇風機もなしです。いくらイギリスが日本より涼しいと言っても夏はまれにかなり暑くなります。イングリッシュワインが有名になってきましたが、それも温暖化のお蔭です。日陰に入れば十分涼しいと人は言いますが、列車の中はサウナです。社内宣伝に堂々と「列車内は暑くなるので水分補給の為水を常備してください」と健康保持のため掲示されます。最近新車両が導入されエアコン付きの列車が出てきました。それでもまだまだ数が少ないので夏は本当に不快です。

     

    エンジニアリングワーク

    日本語では設備メンテナンスと言うのでしょうか?線路自体の交換、信号の掃除、プラットフォームの拡張など。平気で週末(土日共二日)完全に運行を中止します。場合によれば2,3、週間、または毎週末数ヶ月など。またそれ以上に信じられないのは祝日などで連休の週末などでも堂々と施行します。理由は平日はビジネスに影響がでるが、休日に移動する人は少ないから。それは確かにそうですが、連休なので実家に帰りたい人たちも多いはず。それを堂々と運行中止とはすごい国です。

     

    以前は車内案内も全く無く、「不親切だ」と言う声が稀にありました。最近はそういう声にこたえたのか、車内案内が機械によりありますが、最近は「案内がうるさい」と言う声も出てきているようです。実際音楽を聴いたり、会話を楽しんでいると車内案内など元々聞かず、目で到着駅を確認するはずなので誰が本当に聞いているか不明ですね。

     

    (Mulberry)


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